近年、熱中症で亡くなる方が年々増加傾向にあります。実際には、一年間で一体どれくらいの方が、熱中症で亡くなっているのでしょうか。毎年、厚生労働省では人口に関する様々なデータが取られています。そのデータを見ると、2007年には過去最高の904人になりました。それ程たくさんの方が熱中症で亡くなったということ。
それまでは2004年の432人が最多人数でした。2007年は2004年の2倍以上の人数で、過去最多記録を更新してしまったのです。年齢別では、全体の約8割以上を60歳以上の高齢者が占めています。このデータからも、高齢者の方が熱中症にかかりやすく、悪化しやすいことも分かります。
これまでは、外で長時間労働に従事している方やスポーツをしている方が熱中症患者の中心でした。けれども最近では、室内での熱中症患者が増えてきているのが特徴です。データから明らかになったのです。残りの2割の患者はというと、10代から60代までの幅広い年代。幅広い年代において熱中症による死亡者が増えていることも分かります。
都道府県別に見てみると、熱中症患者の死亡数は、東京都や埼玉、大阪などの都市部で増えてきています。都心部はアスファルトなど輻射熱を浴びることが多いもの。そんなことも熱中症患者が増えている要因でもあるのです。もちろん、地球温暖化が進んでいること大きな要因と言えるでしょう。都市部のヒートアイランド現象は大きな問題として取り上げられるようになってきました。
熱中症にかかった約25%の人が命を落とすというデータもあります。この数字は、熱中症に関する私たちの無知が引き起こした結果だと考えられるのではないでしょうか?今後、一人ひとりが熱中症に関する知識をきちんと把握し、常日頃から熱中症対策を意識し実行していくことが必要なこととなるのです。